目次
序文
謝辞
目 次
はじめに
Part I 賃金の主要トレンド
第1 章 平均賃金の伸び
第1.1 節 世界の推定値
第1.2 節 地域の推定値
第1.3 節 平均賃金と生産性
第2 章 賃金シェア
第2.1 節 各国の賃金シェアについての最近のトレンド
第2.2 節 部門レベルのトレンド
第3 章 賃金不平等と低賃金
第3.1 節 最近のトレンド:低賃金労働の割合上昇
第3.2 節 低賃金労働者の特性
Part II 危機下の賃金政策
第4 章 賃金政策の役割
第4.1 節 社会的な正義と公正
第4.2 節 賃金のマクロ経済効果
第4.3 節 市場の不完全性
第4.4 節 脆弱な労働者:低賃金職
第5 章 賃金政策
第5.1 節 団体交渉
団体交渉と平均賃金
団体交渉と低賃金
包容的な制度の挑戦
第5.2 節 最低賃金
最近のトレンド
最低賃金は低賃金を減らせるか?
第5.3 節 低所得家計のためには最低賃金から最低所得へ
低賃金と貧困との結び付きを弱める政策
どういう政策か? 範囲と潜在力
Part III 要約と結論
第6 章 主要な発見と政策含意
第7 章 新たな問題の出現と今後の展望
技術的補遺Ⅰ 世界の賃金トレンド:方法論の問題
技術的補遺Ⅱ 賃金シェアの定義と測定およびシフト・シェア分析
参考文献
背景となった論文
参照文献
統計付録
表SA1:平均賃金
表SA2:最低賃金
表SA3:不平等
著者紹介
国際労働機関(ILO:The International Labour Organization)
http://www.ilo.org/
国際労働機関(ILO : International Labor Organization)は1919 年に,社会正義の促進,そして,
世界的な平和とその持続を目的として設立された.創立50 周年にあたる1969 年にはノーベル平和
賞を受賞している.この機関の事務部門,事業本部,調査研究センター及び出版部門の本拠は,ジュ
ネーブにある国際労働事務局である.その管理運営は,40 以上の国にある地域総局及び現地事務所
に分散されている.国際労働機関は国連に加盟する機関では独特の三者(政府,使用者,労働者)構
成を採用しており,理事会にはこの三者の代表も含まれている.これは,政策策定や計画立案時には,
経済を動かす社会的パートナーである労使代表も政府と等しく発言する権利をもっている,という理
念に基づくものである.上記の三つの団体は,ILO が後援する各地域での活動や会合に参加するだけ
でなく,国際労働総会にも出席している.この国際労働総会は,毎年開催されており,世界の労働問題,
社会問題を討議する国際フォーラムでもある.
国際労働機関は長い年月にわたり,労働組合,労働者,社会政策,雇用条件,社会保障,企業間の
交渉や労働行政などに関する問題に,参加各国の様々な条件を考慮しつつ取り組んできている.
国際労働機関は,40 カ国以上からなる地域総局や労使団体間の情報交換を通して,助言や技術的
な支援を行っている.この支援活動には,労働者の権利と企業間交渉に対する助言,雇用の促進,小
規模な企業の発展を目的とした教育,計画の策定などが含まれる.またさらに,社会保証や労働条件,
労働環境の安全性に関するアドバイス,労働に関する統計の比較と公表,労働者教育も行っている.
訳者紹介
田村 勝省(たむら かつよし)
1949 年生まれ.東京外国語大学および東京都立大学卒業.旧東京銀行で調査部,ロンドン支店,ニューヨーク支店などを経て,現在は関東学園大学教授,翻訳家.
訳書
『アメリカ大恐慌(上下)』(NTT 出版,2008 年)
『ウォール街の崩壊の裏で何が起こっていたのか? 』(一灯舎,2009 年)
『世界開発報告2010 開発と気候変動 』[共訳](一灯舎,2010 年)
『アメリカ連邦準備制度の内幕』(一灯舎,2010 年)
『シュンペーター伝 革新による経済発展の預言者の生涯』(一灯舎,2010 年)
『ユーロ 統一通貨誕生への道のり、その歴史的・政治的背景と展望』(一灯舎,2011 年)