【近刊】マネー・トラップ 金融危機が繰り返される要因の分析と新通貨秩序の提案

更新日:2017/05/09

マネー・トラップ

金融危機が繰り返される要因の分析と新通貨秩序の提案(仮)

ロバート・プリングル 著

田村勝省 訳

2017年6月 発行予定

定価 2,800円

ISBN:978-4-907600-47-1

サンプルページ(PDF)

・  目次、ぺーバーバック版序文(抜粋)

概要

経済成長の回復、そして世界金融危機が残した問題を解決することへ向けた各国の政府や中央銀行の取り組みは、なぜこれほど限定的な成功しか達成していないのか? なぜ市場は規則的に不安や不確実性によって麻痺させられているのか?

『マネー・トラップ(罠)』で著者は、政府が2007-12年の波状的な危機と不況の根本的な原因の理解に失敗した理由を検討し、危機や不況の原因は弾力的な信用供給、機能不全に陥っている銀行システム、そして未改革の国際通貨制度の相互作用のなかに横たわっている、と主張している。銀行業と国際通貨の両方について抜本的な改革が必要であり、そのような改革の主眼は信頼できる国際通貨基準の再確立でなければならない。

本書は現在の政策指向型の議論からの主要な要素を取りまとめており、最近の事件や潜在的な解決策に関して、統合的な指針と分析を提供している。それは著者の過去40年間に及ぶ経済学にかかわる一流の編集者としての広範な交流と業績に依拠している。

日本語版では、初版が出版されて以降の情勢の分析と初版の主張に対する批判の回答を記載した「ペーパーバック版序文」に加えて、2017年になって著者が新たに書き下ろした「日本語版序文」を収録している。

目次

謝辞

ペーパーバック版向けの序文

日本語版への序文

序文 (ロバート・スキデルスキー)

はじめに

第一章 危険地帯へ

第二章 プレーヤーにはなぜ新しい規則が必要か

第三章 通貨制度はどのようにして生まれたか

第四章 アンカーを欠いた世界通貨

第五章 各国の政策を改善する

第六章 ユーロ圏のための解決策

第七章 国際通貨

第八章 あの世界的不均衡

第九章 準備通貨の過剰

第十章 銀行を安全にすることができるか?

第十一章 市場・国家・バブル

第十二章 一〇〇年間にわたる通貨制度

第十三章 基準の選択

第十四章 新通貨秩序への跳躍

第十五章 世界的な金融システムの出現

参考文献

原註

索引

著者紹介

ロバート・プリングル(Robert Pringle)

Central Bankingという雑誌の創始者で、その会長であるロバート・プリングルは、金融評論家・経済記事編集者・企業家である。彼は国際金融・資本市場の動向や国際通貨問題の報道・分析に専門的に関わってきており、経験によって、世界の経済や金融の世界で起こった劇的な変化と世界経済が現在直面している問題に関して、ユニークな観点をもっている。プリングルは、The Economist、The Banker(編集者)、グループ・オブ・サーティ(彼が初代の理事長を務めた著名なシンクタンク)、国連大学世界開発経済研究所(WIDER)などの組織において上級職に就き、また、一流の商業銀行や政府向けに、経済政策問題のコンサルタントとして仕事をしてきた。1990年にCentral Banking Publications社を創設して、それを世界中の中央銀行の活動に関する独立的な情報と評論で、主導的な情報源に築き上げてきた。彼は数多くの中央銀行総裁にインタビューし、多くの一流の国際経済学者に独創的な著作の執筆を依頼し出版してきている。

訳者紹介

田村 勝省(たむら かつよし)

東京外国語大学および東京都立大学卒業.

旧東京銀行および関東学園大学教授を経て翻訳家.