世界の雇用及び社会の見通し 動向編2016

更新日:2016/10/17

世界の雇用及び社会の見通し

動向編2016

国際労働機関(ILO) 著

田村勝省 訳

2016年4月 発行

定価 3,000円

ISBN:978-4-907600-42-6

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・  目次,要約

概要

世界経済は期待とは異なるペースで成長を続けており,2016 年から17 年にかけても,成長は危機以前に達成された水準を大幅に下回る状態が続くと予測される.その結果,世界全体の失業は2016 年に約230 万人,17 年にはさらに110 万人の増加が予想される.この増加のほとんどは2015 年と同じく新興国で生じるだろう.

仕事の質も悪化しつつある.脆弱雇用と就労貧困の割合は低下してきているものの,前者は総雇用の46%強を占め,15 億人近くに達している.

本レポートはこのような懸念すべき動向に関するグローバルな概観を提示し,所得および地域グループ別に2017 年までの失業予測だけでなく,仕事の質に関するいくつかの側面に関しても2020 年までの予測を示している.また,新たに採択された持続可能な開発(SDG)アジェンダを達成するに当たって,このような動向が提起する主要な挑戦課題も検討する.

目次

謝辞

要約

1.グローバルな雇用及び社会の動向

A.グローバル経済の最近のパターン

B.見通しの悪化

C.仕事の質は依然としてグローバルな懸念事項

D.労働力の増勢鈍化

E.社会不安リスクの高まり

F.働きがいのある人間らしい仕事は持続可能な開発の中心的な課題

2.地域別にみた雇用及び社会の動向

A.アフリカ

B.南北アメリカ

C.アラブ諸国

D.アジア・太平洋

E.ヨーロッパ・中央アジア

注記

補遺

補遺A. 国・地域・所得グループ

補遺B. 労働市場の推定値と予測値

補遺C.持続可能な開発目標(SDG)

補遺D.支出削減シナリオへのアプローチについての方法論

補遺E.ILO の地域別にみた労働市場・社会の統計

参考文献

著者紹介

国際労働機関(ILO)

http://www.ilo.org/tokyo/lang–ja/index.htm

訳者紹介

田村 勝省(たむら かつよし)

東京外国語大学および東京都立大学卒業.
旧東京銀行および関東学園大学教授を経て翻訳家.