世界の雇用及び社会の見通し 2017 持続可能な企業と仕事:フォーマル企業とディーセント・ワーク

更新日:2018/03/20

世界の雇用及び社会の見通し 2017

持続可能な企業と仕事:フォーマル企業とディーセント・ワーク

ILO(国際労働機関) 著

田村勝省 訳

2018年3月出版

定価 4,500円

ISBN:978-4-907600-54-9

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・  目次、はじめに

概要

この『世界の雇用及び社会の見通し2017』テーマ編では,企業の特性や戦略,およびそれらと企業パフォーマンスや労働市場の成果との関係の詳細な分析を通して,持続可能な企業の問題を検討している.注目点は主に民間部門のフォーマル企業と,それらが国内外の情勢の変化にどのように対応しているかに置かれている.特に本レポートでは,企業レベルでの人的・金融的な資源を管理・組織化するためのさまざまな内部戦略――資本構造・革新・貿易・グローバル供給チェーンを含む――,企業の競争力,および労働市場成果の間の相互連関を評価している.

その際,本レポートでは持続可能な企業の育成における政府と社会的パートナーの役割を強調している.特に,実効性のある社会対話を通じて支援のための制度や政策を整備することが,政府や社会的パートナーの役割になる.しかし,次のことも強調されている.すなわち,適切で生産的な雇用というのは,基本的に,雇用機会・労働者の保護と権利について公平性を確保し,他の重要な生産要素とともに労働者に対して投資する企業を基盤にしている.

本レポートの分析は国連の「持続可能な開発のためのアジェンダ」と,ILO の「百周年記念イニシアティブ・仕事の未来」に貢献するであろう.前者は「ディーセント・ワークと経済成長」という目標達成の中心に,仕事の創出と起業家精神の促進,および零細・中小企業のフォーマル化と成長を据えている.

目次

序文

謝辞

要約

はじめに

1. 企業の動態と雇用の増加

はじめに

A. 企業構造別にみたグローバルな雇用と動向の概観

B. 企業と雇用増加:どこで仕事が創造され破壊されているのか?

C. 結論

補遺A. 地域・所得別の国グループ分け

補遺B. 企業特性別にみた雇用のデータ・セット

補遺C. 企業規模別にみた労働者の人数とシェア

補遺D. 企業特性と企業レベルでの雇用増加の関係

参考文献

2. 労働の柔軟性,資本の構造,および企業のパフォーマンス

はじめに

A. 労働の柔軟性・生産性・雇用成果

B. 資本構造,生産性,および雇用成果

C. 結論

補遺A. 人材/ 財務管理の慣行と企業レベルのパフォーマンスの関係

補遺B. 規則や制度と企業の人材/ 財務管理慣行との関係

参考文献

3. 貿易と生産組織:効率性と労働市場の成果

はじめに

A. 貿易,生産組織,および雇用の動向とパターン

B. 輸出業者と輸入業者:企業レベルにおける効率性と労働市場の成果

C. グローバル・サプライ・チェーン(GSC)のサプライヤー:企業レベルにおける効率性と労働市場の成果

D. 要約と含意

補遺A. 軽度・中度・重度の輸出業者における労働者の人数とシェア

補遺B. グローバル・サプライ・チェーンにおける貿易の状態・貿易強度・サプライヤー:効率性や労働市場成果との関係

補遺C. 輸出年数:効率性や労働市場成果との関係

参考文献

4. 企業のイノベーションと労働市場の成果

はじめに

A. 革新と労働市場の成果:集計レベルの証拠

B. どのタイプの企業が革新するか,何が革新の決定要因か?

C. 革新は企業レベルの生産性や雇用とどのように関係しているか:実証分析

D. 結論

補遺A. 革新と生産性:CDM モデル

補遺B. 労働市場成果の回帰

参考文献

著者紹介

ILO(International Labor Organization)

まる懸念、そしてあらゆる改革は国際的なレベルで進められるべきだという確信を体現するものとして設立された。
第2次世界大戦後、フィラデルフィア宣言によってILOの基本目標と基本原則が拡大され、力強く再確認された。宣言は戦後における独立国家数の増大を予見し、大規模な対途上国技術協力活動の開始を明言した。1946年、ILOは新たに設立された国際連合と協定を結んだ最初の専門機関となり、創立50周年にあたる1969年にはノーベル平和賞を受賞。

訳者紹介

田村 勝省(たむら かつよし)

東京外国語大学および東京都立大学卒業.

旧東京銀行および関東学園大学教授を経て翻訳家.


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