躍進するアジア地域主義

更新日:2013/03/28

躍進するアジア地域主義

繁栄共有に向けたパートナーシップ

アジア開発銀行 著

荒川 博人 監訳

国際協力機構 開発問題研究チーム 訳

2013年2月 発行

定価 2,800円

新 : ISBN 978-4-907600-21-1
旧 : ISBN 978-4-903532-89-9

※ ご注文の際は、新ISBNをご使用ください。

サンプルページ(PDF)

・  序文,目次

正誤表(PDF)

・  正誤表

概要

一層の繁栄と相互依存の深化に向けたアジアの課題は、実質的かつ積極的に世界経済におけるリーダーシップを担う一方で、地域の経済統合と協力の恩恵をいかに強化し、展開するかにある。本書は次のような問いに答えるものである。
・貿易、投資、金融におけるアジアの経済統合はどこまで進んでいるのか。
・こうした分野での地域協力においては何が優先事項なのか。
・アジアはより緊密なマクロ経済の協調とさらなる地域機構を必要としているのか。
・ヨーロッパは倣うべき模範となるのか。
・アジアは世界経済の意思決定において先導的な役割を担う用意ができているのか。
本書は、アジアの台頭する地域主義の特質と、それがもたらす恩恵及び課題を分析するものである。また何が問題となっているのかを明らかにし、地域主義を進展させるための更なる議論の土台を示している。世界のグローバル化がますます進む中、アジアにおける健全な地域主義は、アジアと世界の繁栄共有に向けたパートナーシップとなりうる、そしてそのための努力をすべきである、というのが本書の主要なメッセージである。

目次

序文

謝辞

用語集

用語解説

要 約

第1章 なぜアジア地域主義か?

1.1 地域主義の経済学

1.2 協力の課題

1.3 本稿の構成

第1 章:補論

第2章 アジア地域主義:背景と概要

2.1 成長と統合

2.2 地域主義の台頭

2.3 地域の課題

第2章:補論

第3章 生産の統合

3.1 生産ネットワークと地域貿易

3.2 持続的成長と統合に向けた政策

3.3 貿易協力

3.4 地域戦略と解決策

第3章:補論

第4章 金融市場の統合

4.1 アジア金融統合の課題

4.2 金融の発展と改革

4.3 域内金融の統合:証拠と障害

4.4 統合された域内金融市場の確立

4.5 域内金融統合の深化に向けた課題

第4章:別表

第5章 マクロ経済の相互依存の活用

5.1 相互依存の深化

5.2 マクロ経済政策

5.3 成長と安定性の維持に向けた課題

5.4 地域協力:理由と方法

5.5 今後待ち受けるマクロ経済の課題

第5章:補論

第6章 社会包摂的かつ持続可能な成長

6.1 成果と課題

6.2 地域の成長への幅広い参加

6.3 地域公共財の提供

6.4 社会面及び環境面の課題

第7章 協力の枠組みの構築

7.1 地域の目標と世界の利益

7.2 アジアの特徴を活かした地域主義

7.3 地域協力の新たな枠組み

7.4 更なる協力に向けて

第7章:別表

第8章 今後の展望

8.1 新たなタイプの地域主義

8.2 協力のための課題

8.3 リーダーシップの挑戦

8.4 繁栄を共有するためのパートナーシップ

あとがき

参考文献

著者紹介

アジア開発銀行(ADB)

アジア開発銀行のヴィジョンは,アジア太平洋地域から貧困をなくすことです.ADB に加盟している発展途上国を援助することによって,貧困を少なくし,また人々の生活の質を向上させることを当銀行の使命としています.ADB の取り組みは,アジア太平洋地域に住む人々の生活の改善,とくに一日の生活費が$2 以下のおよそ17 億人をそのターゲットとしています.多くのサクセスストーリーをよそに,世界の2/3 の貧困者はこのアジア太平洋地域に残ったままです.

包括的経済成長,環境を考慮した持続的成長,地域統合をつうじて,ADB は貧困の減少に全力を傾けます.マニラ(フィリピン)に拠点をおくADB は,48 の地域を含む,67 の加盟国より成り立っています.主に政策対話,融資,技術援助,補助金交付,保証,株式投資によって,加盟国を援助しています.

監訳者紹介

荒川 博人( あらかわ ひろと)

1976 年にOECF(海外経済協力基金)採用.ニューデリー次席駐在員,スリランカ・バングラデシュ担当課長,総務部業務課長,中近東等担当課長,ワシントン首席駐在員を経て,1999 年JBIC(国際協力銀行)発足後は東アジア担当部次長,NGO・地方公共団体連携担当審議役,東南アジア担当部長,開発業務部長,専任審議役,開発金融研究所所長を歴任.2008 年10 月,新JICA 発足後は上級審議役を経て、理事に就任し現在に至る.


タグ: