世界給与・賃金レポート 2010 / 2011 危機下での給与・賃金政策

更新日:2011/06/30

世界給与・賃金レポート

2010 / 2011 危機下での給与・賃金政策

国際労働機関 著

田村 勝省 訳

2011年6月 発行

定価 1,800円

ISBN 978-4-903532-73-8

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・  目次,はじめに

概要

目次

序文

謝辞

目 次

はじめに

Part I 賃金の主要トレンド

第1 章 平均賃金の伸び

第1.1 節 世界の推定値

第1.2 節 地域の推定値

第1.3 節 平均賃金と生産性

第2 章 賃金シェア

第2.1 節 各国の賃金シェアについての最近のトレンド

第2.2 節 部門レベルのトレンド

第3 章 賃金不平等と低賃金

第3.1 節 最近のトレンド:低賃金労働の割合上昇

第3.2 節 低賃金労働者の特性

Part II 危機下の賃金政策

第4 章 賃金政策の役割

第4.1 節 社会的な正義と公正

第4.2 節 賃金のマクロ経済効果

第4.3 節 市場の不完全性

第4.4 節 脆弱な労働者:低賃金職

第5 章 賃金政策

第5.1 節 団体交渉

団体交渉と平均賃金

団体交渉と低賃金

包容的な制度の挑戦

第5.2 節 最低賃金

最近のトレンド

最低賃金は低賃金を減らせるか?

第5.3 節 低所得家計のためには最低賃金から最低所得へ

低賃金と貧困との結び付きを弱める政策

どういう政策か? 範囲と潜在力

Part III 要約と結論

第6 章 主要な発見と政策含意

第7 章 新たな問題の出現と今後の展望

技術的補遺Ⅰ   世界の賃金トレンド:方法論の問題

技術的補遺Ⅱ   賃金シェアの定義と測定およびシフト・シェア分析

参考文献

背景となった論文

参照文献 

統計付録

表SA1:平均賃金

表SA2:最低賃金

表SA3:不平等

著者紹介

国際労働機関(ILO:The International Labour Organization)

http://www.ilo.org/

 国際労働機関(ILO : International Labor Organization)は1919 年に,社会正義の促進,そして,
世界的な平和とその持続を目的として設立された.創立50 周年にあたる1969 年にはノーベル平和
賞を受賞している.この機関の事務部門,事業本部,調査研究センター及び出版部門の本拠は,ジュ
ネーブにある国際労働事務局である.その管理運営は,40 以上の国にある地域総局及び現地事務所
に分散されている.国際労働機関は国連に加盟する機関では独特の三者(政府,使用者,労働者)構
成を採用しており,理事会にはこの三者の代表も含まれている.これは,政策策定や計画立案時には,
経済を動かす社会的パートナーである労使代表も政府と等しく発言する権利をもっている,という理
念に基づくものである.上記の三つの団体は,ILO が後援する各地域での活動や会合に参加するだけ
でなく,国際労働総会にも出席している.この国際労働総会は,毎年開催されており,世界の労働問題,
社会問題を討議する国際フォーラムでもある.

 国際労働機関は長い年月にわたり,労働組合,労働者,社会政策,雇用条件,社会保障,企業間の
交渉や労働行政などに関する問題に,参加各国の様々な条件を考慮しつつ取り組んできている.

 国際労働機関は,40 カ国以上からなる地域総局や労使団体間の情報交換を通して,助言や技術的
な支援を行っている.この支援活動には,労働者の権利と企業間交渉に対する助言,雇用の促進,小
規模な企業の発展を目的とした教育,計画の策定などが含まれる.またさらに,社会保証や労働条件,
労働環境の安全性に関するアドバイス,労働に関する統計の比較と公表,労働者教育も行っている.

訳者紹介

田村 勝省(たむら かつよし)

1949 年生まれ.東京外国語大学および東京都立大学卒業.旧東京銀行で調査部,ロンドン支店,ニューヨーク支店などを経て,現在は関東学園大学教授,翻訳家.

訳書
『アメリカ大恐慌(上下)』(NTT 出版,2008 年)
『ウォール街の崩壊の裏で何が起こっていたのか? 』(一灯舎,2009 年)
『世界開発報告2010 開発と気候変動 』[共訳](一灯舎,2010 年)
『アメリカ連邦準備制度の内幕』(一灯舎,2010 年)
『シュンペーター伝 革新による経済発展の預言者の生涯』(一灯舎,2010 年)
『ユーロ  統一通貨誕生への道のり、その歴史的・政治的背景と展望』(一灯舎,2011 年)


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