世界銀行 経済成長レポート

更新日:2009/04/30

世界銀行 経済成長レポート

――すべての人々に恩恵のある開発と安定成長のための戦略

成長開発委員会 編

田村 勝省 訳

2009年4月 発行

定価 2,500円

ISBN 978-4-903532-46-2

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・  序文、目次、概観

概要

1950年以降、年平均7%を超える成長を25年以上にわたって維持した国が日本など13カ国あり、OECD水準の人口は10億人から45億人となった。本書はその特徴を分析し、新たに出てきた環境や地球資源の制約下でいかにして途これを上国の発展につなげるかを示す。多数のカラー図表を用いて、戦後から現在までの世界経済の動きや今後の見通しなどを多面的に図示している。ノーベル経済学者を含む経済学者、実務家による力作。世界経済論、開発経済論などの教科書としてだけでなく、資料集としても必須である。

目次

成長開発委員会のメンバー

序文

略号

概観

成長の力学とグローバル経済

リーダーシップと有効な政府

主要な政策成分

特殊な挑戦課題に直面している諸国

新しいグローバルな挑戦課題

地球温暖化と気候変動

相対価格の変化

人口動態

グローバルな統治

はじめに

委員会と使命

本レポートの構成

戦後期における持続的な高成長

成長とは何か?

13の成功物語

政策立案の術

政府の役割

成長戦略の政策成分

高水準の投資

技術移転

競争と構造変化

労働市場

輸出促進と産業政策

為替相場

資本移動と金融市場の開放性

マクロ経済の安定性

貯畜

金融部門の発展

都市化と農村投資

公平性と機会の平等

地域開発

環境とエネルギー利用

有効な政府

討論の質

悪いアイデア

各国個別事情下における成長の挑戦課題

サハラ以南アフリカ

小国

資源に恵まれた国

中所得国

新しい国際潮流

地球温暖化

所得不平等の拡大と保護貿易主義

中国・インドの台頭と工業品価格の下落 

「足し算」の問題

食料と燃料の価格上昇

人口動態,高齢化,移住 

グローバルな不均衡とグローバルな統治

用語解説

統計付録

第1部 世界のGDPと1人当たりGDPの推移

第2部 人口:傾向と予測

第3部 貧困

第4部 社会経済指標

第5部 インフラストラクチャー

第6章 国際的な潮流

謝辞

著者紹介

成長開発委員会(COMMISSION ON GROWTH AND DEVELOPMENT)

主に開発途上国の政府,実業界,そして政策立案の各分野を代表する21 名の著名な専門家で構
成されている.委員長は,ノーベル経済学賞受賞者で,元スタンフォード大学スクール・オブ・
ビジネス学部長の マイケル・スペンス氏,副委員長は世界銀行の副総裁であるダニー・ライプツィ
ガー氏である. 当委員会は,経済を急速かつ持続的に発展させ貧困を削減するための土台とな
る政策や戦略をめぐる認識について2年間にわたり情報を収集し,途上国の指導者に提示して
いる.
当委員会はオーストラリア,スウェーデン,オランダ,英国の各政府,ウィリアム&フローラ・
ヒューレット財団,そして世界銀行の支援を受けている.
http://www.growthcommission.org/

訳者紹介

田村 勝省(たむら かつよし)

1949 年生まれ.東京外国語大学および東京都立大学卒業.旧東京銀行で調査部,ロンドン支店,
ニューヨーク支店などを経て,現在は関東学園大学教授,翻訳家.

翻訳書:『新しい金融秩序』(日本経済新聞社,2004 年)
『ウォール街 欺瞞の血筋』(東洋経済新報社,2005 年)
『グーテンベルクの時代』(原書房,2006 年)
『ドルはどこへ行くのか』(春秋社,2007 年)
『謎・なぞ ――歴史に残るミステリー』(一灯舎,2008 年)
『世界開発報告2009』(一灯舎,2008 年)
『アメリカ大恐慌(上下)』(NTT 出版,2008 年)
『大転換 ――帝国から地球共同体へ』(一灯舎,2009 年)


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