中学生ベンのe企業奮闘記

更新日:2008/06/30

中学生ベンのe起業奮闘記

あなたもやれる! まず一歩を踏み出そう

ベン・カスノーカ 著

小松 由紀子 訳

2008年6月 発行

定価 1,680円(税込)

ISBN 978-4-903532-35-6

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・  目次、はじめに、第1章

概要

これから読む方へ
 この本を手に取ってくださってありがとうございます。
手に取って中身をパラパラと見ている、今しているその行動が一歩を踏み出したことなのだ、と著者のベンは言っています。
 「何であれ行動をおこすことは小さな危険を冒すこと」です。そして行動をおこすこと、一歩を踏み出すことの難しさを十分理解したうえで、ベンは読者を応援するのです。頼むから、今、始めて、と。
 ベンはサンフランシスコのごく普通の家庭で男3人兄弟の末っ子として育ちました。小さい頃からきらめくような才能を発揮したわけでもなく、大きな夢を持っていたわけでもありません。そんな彼が中学・高校に通いながらどうやって会社を立ち上げ、社長になったか、知りたいと思いませんか。
この本はそんな起業の話ですが、そのノウハウだけが中心ではありません。むしろ人生で何をしたらいいかわからない若い人たちや、新たな挑戦をしたいと考え始めた主婦やビジネスパーソンに勇気とパワーをくれる本なのです。
 好きなことに打ち込めばいいと人は簡単にいいますが、好きなことってどうやってみつけたらいいのでしょう。そのヒントをベンは用意してくれています。
アイディアはあるんだけど、いつも考えているだけで・・・という人にもベンは生き方を変えるアドバイスを用意しています。
 男性でも女性でも、若い人でも、もう年だなあと嘆く人でも、今この時しかありません。過去には戻れず、未来はまだ来ていないのです。ベンは今に生きることを大事にして人生を歩んできました。その結果がコムケート社という実物でもあり、ベンという現在20歳の若者でもあるのです。「僕にできたことだから、君にもできる」とベンは勇気づけてくれます。
 この本には印象深い話がたくさん挿入されています。ベン自身の話だけでなく、起業家として成功した人たちが、女性も男性も自分の人生の節目について率直に述べています。話そのものが面白くてためになるものですが、この率直さ、開かれた心が実に印象的なのです。
 起業をするかどうかは問題ではない、起業家的な考え方をするかどうかが問題なのだとベンは言っています。「自分の人生では、自分がCEO(会社のトップ)だ」と考えるということです。どうやったらそういう考え方が身につくか、この本を読んで理解し、大いに批判し、自分なりの方法で実践してくださる読者がいれば、ベンは本望だと思います。

訳者からのメッセージ 2008年5月

目次

主な登場人物

略語・用語集

はじめに

第1 章 僕の起業家人生の始まり

第2 章 生まれつきか教育か サンフランシスコでの成長

第3 章 最初のビジネス原則:ニーズを見つけ、解決せよ

第4 章 コムケート社の誕生:事業着手の基本の基本

第5 章 ベンチャーキャピタリストとの出会い

  (すべてはネットワーク)

第6 章 初期の顧客との契約:出来立てのほやほや製品を売る

第7 章 失敗に直面・・・そして立ち直る

第8 章 暫定CEO を雇う:僕の最初の大きなミス

第9 章 COO を探して:経営陣募集

第10章 出張戦士:忘れられない売り込み

第11章 僕は高校2 年生:仕事・学校・生活のバランス

第12章 シリコンバレーでの生活:Me, Inc.(自分ブランド株式会社)

第13章 製品開発プロセス:安さか、品質か、それとも速さか

第14章 倹約倹約の世界:避けられない資金難の中で自己資金の投資を続ける

第15章 長く厳しい闘い:規模拡大を達成すること

第16章 使命を果たす、1 度に一人の顧客

第17章 これからの道のり:フラット化する世界のリーダー

第18章 自分のお墓にたどり着いたとき、なんと叫んでいる?

付録A 次は何

付録B 1日1つ、優れた起業家になるための1 ヶ月計画

付録C 僕の読書リスト

推薦の言葉

謝辞

編者紹介

ベン・カスノーカ(Ben Casnocha)

1988 年3 月生まれ,シリコンバレー在住の起業家,コムケート社会長.コムケート社は著者自
身が6 年前に設立した電子政府向けIT 企業,業界で主導的役割を果たしている.シリコンバレー
ビジネスジャーナル紙は氏のブログを「シリコンバレー・トップ25」の一つに挙げている.
2004 年にはポリティクスオンラインによって,「インターネットと政治の分野で,最も影響力の
ある25 人」の一人に選ばれた.2006 年にはビジネスウィーク誌が選ぶアメリカの最高の青年起
業家の一人に挙げられた.2006 年6 月,サンフランシスコ・ユニバーシティ・ハイスクールを
卒業.高校時代は学校新聞の編集長,学校代表バスケットボールチームのキャプテンを務めた.
高校卒業後,1 年間ギャップイヤーをとってこの本を執筆した.また、その間20 カ国余りの国々
を自身のブログの読者の家にホームステイしながら旅行したり,ベンチャーキャピタルの会社
で3 ヶ月仕事をしたりして過ごす.2007 年9 月にクレアモント・マッケンナ大学に入学.

訳者紹介

小松 由紀子(こまつ ゆきこ)

東京外国語大学卒業.旧東京銀行を経て,現在は日本語教師,翻訳家.


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